ティプリンに着いてからガネーシュヒマールヒマール水晶を見つけるまで、すごく協力的にガイドさんがサポートしてくれました。
ですが、ガイドさんの協力だけではダメで、実は水晶を手に入れるチャンスは僕の足元に落ちていました。
「奇跡を起こす流れに乗っている」
そういう実感できる出来事が起こりました。
ティプリンの水晶を持ち帰れる奇跡的な出来事
ガイドさんが「これから水晶を取り扱っている人を探しに行ってくるよ。小濱さんもどこか散歩してみるのも良いと思うよ。」と言い、水晶を取り扱っている人を探しに出かけて行きました。
僕はせかっくなので、色々な動画を撮影していました。
ガネーシュヒマールがよく見えそうな場所へ
僕の泊まる宿泊所から、少し登ったところに畑がありました。
畑の脇に座り、そこがガネーシュヒマールがよく見えそうな感じがしました。
ですが、ガネーシュヒマールは雲に隠れていました。(翌日ガイドさんに聞いてみると、朝10時までがガネーシュヒマールが綺麗に見えるということで、午後からは雲に隠れてしまうようです)
そこで、ゆっくりガネーシュヒマールを見ながら、周りの民家や畑を見ていると、畑の中に太陽に反射してキラキラ光る石があり、手にしてその石を動画に撮ろうとした瞬間、突然ワチャワチャワチャーと話しかけられました。
その女性の年齢は、容姿からすると35~40歳くらい。
「Nepali?」と聞いてきたので、多分「ネパール語は喋れるの?」と聞いてきたと予測し、僕は「No. I am from Japan.」と答えました。
すると、スマホで動画を撮っていた僕を見て、「You Tube?」と聞いていたので、「No. movie.」と答えました。(動画撮影と答えたかったのですが、movieは映画という意味だということを後から知りました^^;)
そして、「I look. Ganesh Himal. But smoke.」みたいな感じで、「ガネーシュヒマール。見ている。だけど雲ががってる。」という知っている単語を並べて、伝えてみたところ、満面の笑みを浮かべ「そうだよね~」的な感じの答えを返してくれました。
そういった会話をしたあと、「またね~」的なノリで去って行きました。
途中で気になった、キラキラ光る土砂崩れ
少し思い出した話を挟みます。
ティプリンに来る途中、2つ3つくらいの山を越え、下り坂に差し掛かった時に、真正面の山の一部が土砂崩れになっていました。
ですが、その土砂崩れのあとが、キラキラと太陽の光の反射して、とても綺麗でした。
その崖全体が、まるで鏡のように、太陽が反射しています。
後々わかったのですが、それは全部マイカ(雲母)でした。
雲母(うんも)は別の読み方で「きらら」とも読みます。
それがわかったのが下記の動画です↓
ガイドさんが戻ってきて、僕に報告をした真横の家
雲にかかったガネーシュヒマールを1時間くらい眺めていたところに、ガイドさんが宿に戻って来たのが見えました。
僕がガネーシュヒマールを眺めている所は、宿のすぐ真上にある場所です。
宿に戻ったガイドさんは、なぜか僕がその場所にいることがすぐにわかりました。
そして、ガイドさんがこちらに向かってきます。
ですが、僕は急勾配の坂を下るのはちょっとしんどいので、坂の上で待っていました。
ガイドさんが坂を登って来て、僕にこう話してくれました。
「いやー、なかなか水晶を取り扱っている人が見つからないよ。」
そういうと、僕が立っていた真横にある民家の人に何か話しかけました。
その家は、僕が畑に座ってガネーシュヒマールを見ていた場所の真後ろにある民家で、動画でも子供の声が入っていますが、その子供がいる家になります。
その民家の方も、ガイドさんと色々と話をしたところ「小濱さん、お茶飲ませてくれるって。お茶飲もう。」と言ってくれました。
その家の敷地の外にいたのですが、中には、
赤ん坊をおんぶした女性が
洗濯物を干していた女性が
3歳くらいの元気な男の子が
その4人がいました。
畑で取れたリンゴ?
そこで、お茶を飲ませてくれることになったのですが、なぜか家事をしていた女性がジャガイモらしき物の皮をむき始めました。
「ん?お茶のはずだけど、煮物でも作ってくれるのかな?」と思っていたところ、ガイドさんが「あれね、リンゴなんだよ。」と教えてくれました。
「え?あれってリンゴなんですか?」と聞くと、「そう。この畑で取れたリンゴ。」ということでした。
畑でリンゴって実るんだね~と関心していたところ、皮をむき終わったリンゴをお皿にだしてくれました。
食べてみると、甘みはそれほど無いけど、若干の甘みはあり、水分や歯ごたえは梨のような感じでした。
子供の好きなようで、美味しそうに食べていました。
すると、子供がリンゴを僕に差し出してくれました。
左手で。
たしか、ガイドブックには不浄の左手で物を渡すのは不潔で失礼な事だとされているから、絶対に左手で物を渡さないようにと書かれてあったけど、この村ではあまり気にしていないようです。
なので日本人の感覚で普通の「thank you」と言い、リンゴをもらって食べました。
日本のリンゴとは、味も食感も違い、まったく別物のような感じですが、体の中が潤いを欲していたのか、お皿にあったリンゴのほとんどを僕が頂いてしまいました^^
水晶あるらしいよ
リンゴを食べている時、ガイドさんがその家の方と色々と話をしていました。
そしてガイドさんが僕に、「この家に水晶あるらしいよ。見せてくれるらしい。」と。
僕は「おー!聞いてはいたけど、本当に村の家に水晶があるんだー!」と思い、さっそく水晶を見せてもらいました。
小さい水晶が、買い物用のビニール袋に入っていました。
土だらけだったのですが、中にはかなり透明感のある水晶もありました。
ガイドさんが「これ譲ってもらう?」と聞いて来たので、僕は「ぜひ!」とお願いしました。
そこでガイドさんが「これは日本人の君が買うって伝えると多分すごく高くなる。僕が買うことにすれば安くなるから、僕が買うことにしておくね。」という提案までしてくれました。
ありがたい。。
そしてまた、ガイドさんが民家の方と話をしてこう言いました。
「おっきいのもあるらしいよ」
その大きい水書は、多分6~7kgくらいある水晶ポイントです。(現在スーパーストーン・プラチナヒルズ店に飾ってある水晶です)
僕は「おー!こういうのが見たかったんだー!」と感激しました。
ですが、ガイドさんが「でも、これを譲ってもらえるか、まだわからない。夜にもう一回交渉してみるよ」と。
本当にありがたい。。
まさかの真後ろにチャンスが転がっていた
ガイドさんが1時間以上も水晶を取り扱っている人を探していたにも関わらず、僕が畑の脇に座っていた真後ろの民家に偶然水晶があり、そこから水晶を持ち帰れるというチャンスが切り開くとは思っても見ませんでした。
ガイドさんも驚いていました。
奇跡というのは、狙っていても起きない。
奇跡というのは、意外に近くに転がっていて、それにいち早く気づいて、チャンスを掴み取れるかどうかで決まるのかもしれません。
そして、奇跡というものは、一度チャンスを切り開くと、思ってもみないところからドサドサっと落ちてくるように、連続で起きるのでした。
持ち帰れる体力、あるかな…^^;
「後で宿に帰って作戦会議しよう」とガイドさんが言ってくれたので、小さい水晶の値段の交渉はお任せして、僕は一足先に宿に戻りました。
そこで、ふと荷物が目に入りました。
そう、何を隠そう、僕の荷物は16kgほどあり、ティプリンに来る際には、酸欠状態でした。
それに加えてあの水晶。。
「こりゃ帰りの方がやべえな…。もし買えたとしても持って帰れないかもしれないぞ^^;」
と思い始めました。
次回へつづく