スピリチュアルの世界に入ってくる人の中で、「前世を知りたい」と、今の自分ではない自分のことを気になっている人は多くいると思います。
中には、前世の記憶が残っているという方もいます。
しかし、前世を知ることにこだわることは、現世においてあまりメリットがありません。
それには理由があるのです。
前世とは
現世が、今生まれてから死ぬまでの自分の世界だとすると、
前世とは、今の自分が生まれる以前の自分がいた世界。
つまり前世とは、潜在意識の中にある過去のデータ。
現実世界を生きている自分の意思ではない、非現実世界に生きる自分の意思です。
今という時間は、嫌でも未来に進んで行く
今、この瞬間、1秒、2秒と未来に向かって進んでいます。
例えば、5秒後の未来の自分は、
…1
…2
…3
…4
5秒経った、今の自分です。
つまり、嫌でも未来は来るし、良い未来や悪い未来は、自分で作り上げていっているのです。
そのため、今を良くしようと思ったら、前世の自分がどうだったか?を知ることにこだわるよりも、未来を良くすることをこだわり抜いた方が、今を良くして行けるのです。
今の自分を良くするために、前世の記憶を見ることもある
エネルギーワークセミナーでは、過去の書き換えということをレクチャーします。
潜在意識の中には、現世の過去のデータと、過去世のデータがあります。
- 行動を阻害するブロック
- インナーチャイルド
- 自分の中に住んでいる別人格
は、潜在意識の中に存在します。
潜在意識の中に、そんな問題点がある場合は、過去の自分に会いに行き、癒してあげることで過去を書き換えます。
ただし、この方法は、そんなに過去にこだわっているわけではありません。
現在に影響を及ぼしている部分だから、癒やし、書き換えるのです。
つまりこの場合、主体は【今の自分】にあります。
前世の自分が執着していることに振り回される危険性
潜在意識の中には、前世の自分も、前前前世の自分も、います。
データとして存在している限り、それらは実在するのです。
ただし、前世の自分が主体になることは、少し危険です。
例えば、今、あなたが結婚していたとしましょう。
そんな時、とつぜん前世で約束をした人が現れた場合、どうしますか?
前世で約束をした人だからと言って、今の相手と離婚して前世と約束した人と一緒になりますか??
「もしそれなら離婚をして新しい人生を始める」と思ったあなたは、かなり危険です。
なぜなら、単なる過去のデータに自分という主体を奪われているからです。
主体は、今の自分にあります。
そんな時は、過去世のデータを書き換えましょう。
前世の自分が何かを切望(執着?)しているのには理由があります。
その原因を探り当て、前世の自分の執着をといてあげるのが、今の自分を大切にすることです。
前世の自分が主体ではなく、今の自分が主体であることが大切
今を生きているのは自分です。
現実を作り上げるのは、今の自分の手足や思考です。
未来を作りあげるのは自分の行動です。
決して前世の自分ではありません。
インナーセルフと呼ばれているものも、単なるデータの一つなんだと理解することが大切です。
それは、主体ではない自分です。
主体ではない自分が、時に現世に影響を及ぼすこともありますが、それはどうにかできます。
過去の問題点は、今の自分が癒してあげることができるのです。
現在を良くするのは今の自分
- 前世の記憶がある
- 前世を知りたい
- 前世を知ることにこだわっている
そんな方にお伝えします。
前世とは、今の自分ではない、別の自分です。
ただの過去のデータです。
今の自分ではない自分を見たいという気持ちもわかります。
ですが、それが見えたとしても、現実は何も変わりません。
今を変化させ、良い未来を構築し、より良い人生を送ることにもっと集中しましょう。